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はじめに

ベンチャー企業とは

革新的なアイデアを元に、創造的なサービスを行っている企業を指します。新しい技術、サービスを世に広げようとビジネスを行っています。

スタートアップとの違い

よくスタートアップを混同してしまう人がいていますが、全く異なりますので、説明します。

まずベンチャー企業とは上記の通り、革新的なアイデアを元にビジネスを行う企業を意味します。一方でスタートアップは、その中でも新しいビジネスを短期間で成長させようと活動している企業のことを指します。

大手でもベンチャー企業?

ベンチャー企業と耳にすれば、新しく企業したばかりのスタートアップ企業を想像する人がたくさんいます。しかし、大きな企業でもまだまだ、ベンチャー気質な経営をしている企業はたくさんあります。
例えば楽天、サイバーエージェント、リクルートなどもベンチャー気質な企業と呼べます。これだけ大きな企業になっても、まだまだ革新的なサービスを生み出そうと様々な動きをしています。高度の成長率をもっていれば、小規模、大規模関係なくスタートアップ企業です。

メリット

さて、定義やスタートアップとの違いを理解したところで、ベンチャー企業に就職するメリットを3つ紹介します。

社風

一つ目は、会社の社風です。勤続年数や年齢に関係なく、声が通りやすい企業が多いです。

部長、係長などの役職の人の声しか受け入れられないような会社ではなかなか革新的なアイデアを産むことが難しいので、特に風通しの良さに重きを置いている会社はたくさんあります。新卒一年目なども全く関係ないので、入社すぐから意見を言いたいと考える人には合っていると思います。

成長しやすい環境

ベンチャーは圧倒的に成長しやすい環境です。上記の通り、風通しがいい企業がほとんどですので、意見を言えば言うほど成長意欲が高いと認識され、仕事も任せてもらえるようになります。
初めから大きなプロジェクトを任されたり、大手会社がクライエントのプロジェクトに関われたりする中で、早いスピードで成長が期待できます。さらに、様々な業務を行える可能性もあります。
ベンチャー企業では、とにかく前に進みながら改善していくというスタンスを取っている企業も少なくありません。そのため、方向性が変わっていくことも日常茶飯事です。その都度一人一人の役割や、業務内容が変わることもあるため様々な業務を行いながら幅広く成長していくことができます。
上司など、上の人からの指示に従ってばかりではなく、自分の力で何か挑戦してみたいと思っている人には最適な環境だと言えます。

将来性

上記のように、自分自身の将来性はもちろん会社の将来性もあります。
将来大きな会社になる可能性を秘めています。楽天、Yahoo、サイバーエージェントも今では日本を代表する大企業ですが、どの会社も初めは小さな会社でした。そこから試行錯誤し、今のような大きな会社に成長しました。
このように将来性に満ち溢れています。

デメリット

ベンチャー企業への就職は、デメリットもあります。これから3つ紹介します。これら不安要素も考慮した上で、就職するようにしましょう。

給与

まず一つ目が給与面。

就職する際の決定材料にもなる給与面ですが、ベンチャー企業では平均年収より少ないことがほとんどです。それはまだ軌道に乗る前で、これからサービスや技術を広めていこうとしている段階のためどうしても低くなってしまいます。

ボーナスも大手企業なら年に2回、3ヶ月分の給与がもらえますが、ベンチャー企業ではボーナスが一切ないことも珍しくありません。まだサービスが広がる前の利益が少ない状態ですので低給与は避けられません。

社会福祉

二つ目は社会福祉です。

ベンチャー企業では、多くの場合ルールなどがまだ定まっておらず、走りながら整えていこうと考えている企業がほとんどです。
さらに、給与項目でも言及したようにサービスが普及する前ですので利益が少なく、福祉にお金をかける余裕はありません。そのため、多くのベンチャー企業では家賃補助などの福祉はなく必要最低限の手当しか受けることができません。

選択が難しい

3つ目は選択が難しい点です。

ここで言う「選択」とは就職する際に、どのような企業に就職した方がよくて、どのような企業には就職するべきではないかの判断です。
難しい理由は、どの企業にもない新たなサービスを世に広げていこうとしているため、そのサービスが今後世に必要とされるか判断することが難しいからです。世の中に必要とされなければ、倒産の危機も十分にあります。大手企業に比べると倒産のリスクは非常に高いです。
さらに、企業理念に共感しサービスを通してこれから世の中にインパクトを与えようとしている人が集まりがちですので、残業が非常に多くなってしまう可能性もあります。このように、ベンチャー気質の強い企業を選ぶ際には考慮しなければいけない点がたくさんあります。

選び方

良し悪しを判断することが難しいと説明しましたが、選ぶ際に考慮すべき点を3点紹介します。

黒字化しているかどうか

黒字化しているということは、すでに世の中に必要とする人がいるということです。ある程度世の中に需要があれば、すぐに倒産というリスクは回避できるでしょう。
それ以外にも事業を黒字化するための戦略があり、今後の成長も十分に期待することが可能です。

成長する市場で勝負しているかどうか

ここを見極めることもとても大切です。今後成長する市場といえば、例えばAIや人工知能に関する市場です。このあたりは確実に成長しますので、これらに関する事業を行なっている企業であれば、安心することができます。

今後必要なくなるであろうと言われている市場で勝負しようとしている企業があれば、選択肢から外しましょう。需要がなくなり市場が小さくなっていく業界で勝負をしても将来性がありません。

社内でのITリテラシーが高いかどうか

社員がITに関して、どの程度知識があるかが優良なベンチャー企業か判断する際の大きな要因となります。これからの時代はITとは切って切り離すことができないです。これからのサービス全てが、ITと何かしら関わらなければ事業を伸ばしていくことは難しいとまで言われています。

こうした時代の中で、社員一人ひとりがどれだけITに関して詳しいかが重要な鍵になります。

とても早いスピードでITの情報は新しいものへとアップデートされるので、新しい情報をキャッチするために常に敏感でなければいけません。

ベンチャー企業に合う人

これまで、特徴について記述してきましたが、ここではどのような人がベンチャー企業に合うのかを説明します。

圧倒的なスピードで成長したい人

まずは成長意欲が高い人は合っているでしょう。入社後すぐに大きな裁量権が与えられ、成長せざるを得ない環境に身を置くことになります。さらに、大きな責任を持ちプロジェクトを進めていくことで、素早く成長ができます。

給与よりもやりがいを重視する人

比較的給与が低いです。給与とは反比例して、とても忙しい毎日を過ごすことになります。常に新しいことをするため、充実感を毎日味わうことができるはずです。

将来起業したい人

将来的に自分の会社を持ちたいと考える人はベンチャー企業に入るべきでしょう。企業の際には様々な知識が必要になります。会社に関する全ての知識が必要です。多岐にわたって業務を行えるため、様々なことに知見を持つことができます。

これから会社を世の中に広めていこうというフェーズも味わうことができ、社員ではあるが、どのように会社を経営していけば良いかなども考える必要があり「疑似起業」を経験することができます。

まとめ

ベンチャー企業への就職では考慮する点がたくさんあります。

あなたが何を一番大事にしているかを把握した上で、それに合う企業を選ぶようにしましょう。