KivyのOS別のインストール方法をご紹介!
Kivyとは
KivyはPython言語のNUI(Natural User Interface)でのマルチタッチアプリケーション開発のためのオープンソースライブラリです。動作環境はAndroid、iOS、Linux、MacOS X、Windowsで、MITライセンスで配布されているフリーのオープンソースソフトウェアになります。Kivyは様々なプラットフォームで動作するように開発が進められており、Raspberry Piもサポート対象になっています。
特徴としては以下のとおりである。
・マウス、キーボード、TUIO、OS固有のマルチタッチイベントなど広範な入力への対応
・OpenGL ES 2のVertext Buffer Objectとshadersを使用したグラフィックライブラリ
・マルチタッチ対応のさまざまなウィジェット
・カスタムウィジェットを容易にデザインするための中間言語Kv
Kivy は PyMTを発展させたものであり、新しいアプリケーションの開発には PyMT ではなく Kivy を使うことが推奨されている。
kivyのインストール
パソコンがMacならターミナル、Windowsならコマンドプロンプトから以下のコマンドでインストールします。なお、事前にPythonのインストールが必要です。
pip install kivy
はじめに、公式サイトに掲載されている基本的なプログラムを実行してみましょう。以下のプログラムを入力し「hellokivy.py」というファイル名で保存します。
from kivy.app import App
from kivy.uix.button import Button
class TestApp(App):
def build(self):
return Button(text='Hello World')
TestApp().run()
ターミナルまたはコマンドプロンプトから以下のようにして実行します。
python hellokivy.py
実行結果は「Hello World」
Kivyの環境構築-Windowsの場合
①ダウンロードしたKivy-1.9.0-py*.*-win32-x**.exeを実行します。(*はバージョン番号など)そうすると、同一ディレクトリ内にKivy-1.9.0-py*.*-win32-x** というフォルダができます。中身は画像のような感じです。
②その中のkivy-*.*.batをダブルクリックして起動します。
③環境設定済でコマンドプロンプトが立ち上がります。ソースコードのあるディレクトリに移動させ、「python <ファイル名>.py」と実行すればOKです。(コマンドプロンプトを閉じない)これで環境構築は完了です。
Kivyの環境構築-Macの場合
①ダウンロードしてきたKivy-1.9.0-rev3-osx.dmgを開き、KivyをApplicationsに入れます。
②MakeSymlinksをダブルクリックして実行してください。
③ターミナルを起動して以下のコマンドを打ち込んでください。
$ kivy
上手くいくとPythonが起動します。これで環境構築は完了です。
Kivyの環境構築-Ubuntu(linux)の場合
①Ubuntuは先にバージョンを選択します。LTS(LongTimeSupport)で、18.04LTSが最適です。
②apt-getで、公式に記載の以下のソースを記載します。
sudo apt-get install -y \
python-pip \
build-essential \
git \
python \
python3 \
python-dev \
python3-dev \
ffmpeg \
libsdl2-dev \
libsdl2-image-dev \
libsdl2-mixer-dev \
libsdl2-ttf-dev \
libportmidi-dev \
libswscale-dev \
libavformat-dev \
libavcodec-dev \
zlib1g-dev
# Install gstreamer for audio, video (optional)
sudo apt-get install -y \
libgstreamer1.0 \
gstreamer1.0-plugins-base \
gstreamer1.0-plugins-good
※ffmpegのInstallに失敗する場合は代わりにlibav-toolsを入れてください。
③使用しているIMEに対応したversionのSDL2が入っているか確かめる必要があります。
dpkg -l *libsdl2*と打ちます。
SDL2のversionが2.0.4であれば問題ないです。もし必要なversionでなければ、repositoryにある物のversionが古いため、ソースからbuildする必要があります。その場合はここを参考に以下のコマンドでinstallでします。
hg clone https://hg.libsdl.org/SDL SDL
cd SDL
mkdir build
cd build
../configure
make
sudo make install
hgコマンドが使えない場合はsudo apt-get install mercurialとしてください。
④使いたいKivyのversionに合わせたversionのcythonを入れる
ここを参考に適切なversionのcythonを入れます。もし現在の最新安定版(Kivy1.11.0)が必要な場合、cython0.29.9を入れています。
pipenv install cython==0.29.9
ちなみにkivyのinstall後はuninstallしたり、別のversionを入れ直しても大丈夫です。
⑤KivyをInstall
pipenv install kivy==1.11.0
また任意で以下のpackageも入れておきます。
※pillow 入れておくと読み込める画像の種類が増えるのだと思います。Kivyが動かない事が多いので必須の可能性があります。
※watchdog kviewerや、pygments CodeInputというwidgetのSyntaxHighlight機能を使いたい場合必要になります。
Pythonのオープンソースライブラリ「Kivy」とは |