スクリプトとは？

皆さん「スクリプト」って聞いたことありますか？IT業界に興味のある方は一度は聞いたことがあるでしょう。本日は「スクリプト」について簡潔にご紹介します。

スクリプトとは？

そもそもスクリプトとは、コンパイルを必要としない簡易的なプログラミング言語のことです。通常、プログラムはソースコードをコンピュータが理解できる機械語に変換して実行されますが、スクリプトのような簡易プログラムでは、それら一連のプロセスを自動化し、インタプリタという同時翻訳をする機能を使って、機械語に変換しながら、実行されます。 またスクリプトは、特にWebページ上で使用される簡易的なプログラミング言語全般を指すことがあり、その場合の主なスクリプト言語には、JavaScriptや、Perl、PHPなどが含まれます。

スクリプト言語のメリット

スクリプト言語の最大のメリットはソースコードを書けばすぐに実行できる点です。 すぐに実行できるとは 「ソースコードを書く」→「実行して確認」 →「ソースコードを修正する」 →「実行して確認」 のサイクルで簡単に書いたコードを実際に動かして確認できるので、すばやく開発できるということです。比較的小規模な開発であれば、開発作業を効率的に進められます。 そして、自分の書いたコードをすぐ実行して確認できるので学習も比較的容易なことも特徴です。

スクリプト言語のデメリット

スクリプト言語のデメリットとしては「利用用途が限定される場合があり、実行速度が比較的遅い」「小規模な開発向きで大規模開発には向かない」「事前に構文チェックができない」などが挙げられます。 「利用用途が限定される場合がある」とは、例えば、JavaScriptはWEBブラウザ上でのみ実行可能で実行速度が遅いため、処理速度を要求するシステムには使えないといったようにです。 スクリプト言語は、習得しやすく簡単であるものの、利用範囲は一定の制約があります。 そして同じような理由で大規模な開発にはあまり向きません。 「事前に構文チェックができない」とは、コンパイル言語なら実行前にコンパイルするのでその時点でスペルミスやコードの打ち間違いがあれば指摘してくれますが、スクリプト言語は実際に実行してみないとミスがあるかどうかわかりません。

コンパイル言語の特徴

スクリプト言語とは別にコンパイル言語というものがあります。コンパイル言語の特徴としては事前にコンパイラで機械語に変換しておくので、実行速度が速いです。それではコンパイル言語についても少し紹介します。

コンパイル言語のメリット

コンパイル言語のメリットとしては、スクリプト言語とは反対に、あらかじめコンパイルして機械語に変換してあるので実行は速いです。そしてコンパイル時にプログラムの構文チェックを行うため、セミコロンが抜けているなどのケアレスミスを防げるのがメリットです。

コンパイル言語のデメリット

コンパイルに時間がかかるので、間違っても、ちょっと直して実行が難しいです。 大きいプロジェクトだと、PCのスペックにもよりますが、コンパイルに20秒くらい要することもあります。 また、IDEなどの開発ツールがないとデバッグが大変で、IDE起動も時間がかかるため思い立った時にプログラムを書くことが難しいです。 さらにスクリプト言語と比較すると学習難易度が少し高めなものデメリットと言えます。

代表的なスクリプト言語

スクリプト言語は利用用途に応じていろいろな種類と特徴を備えています。 本記事では広く知られている代表的なスクリプト言語についてご紹介します。