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エディタは自分に合ったものを使おう

プログラミングするためにはエディタと使用するプログラミング言語そのものが必要です。逆に言えばそれだけあればできます。機材としていうならそれらをインストールするパソコンくらいです。建築業界や食品業界等と比較すると比べ物にならないくらい必須機材も条件も少ないことがわかります。 エディタに関しても、その気になればWindows標準装備のメモ帳でも可能なくらいです(WordやExcelで作成したものには余計な情報が付いているので向いていません)。しかもエディタは多くの種類があり、選び放題の状態になっています。その中から今まで使用したものを、使った感想と共に今回ピックアップしました。しかし先述したように選び放題の状態のため、数あるエディタの中のほんの一部しかピックアップできていませんが参考になれば幸いです。 自分に合ったエディタを見つけるコツは、何でもいいのでまずエディタを使ってみることです。使ったエディタに不満が出てきたら、そこが改善されたエディタを探すのが自分に合ったものを見つける近道になります。

まずメモ帳

とりあえずWindowsなら付いてくるメモ帳ですね。これはプログラミングには向いていない印象ですね。ですが個人的には多用しています。最終的には名前の通り『メモ帳』としての使い方に落ち着いています。 第一の理由がWindowsにプリインストールされていることです。何も考えずに使用できることは意外と重要です。環境構築に関しては何かと問題になります。自由にソフトウェアをインストールできない状況も多々あるため、すぐ使えることはそれだけで強味です。 用途として、データの退避とクリーニングに使用しています。 データの退避は内容を大きく変更を検討する際に行います。バックアップを取るほどでもないと判断した時の一時的処置です。Windows使用時は絶対に使えるという安心感がプリインストールの強味と言えます。 メモ帳にペーストすると付加情報が削除されることから簡易的なデータクリーニングとしても使用しています。フォント情報などが付与されているデータをメモ帳にペーストすることでフラットなデータに戻すことができます。メモ帳の機能が少ない特性を逆利用した利用法です。 また、以前は無かった更新情報ありを示すアスタリスク(*)もファイルタイトルに表示されるようになりました。更新状態を視覚的に確認できるようになったことで非常に使いやすくなりました。

よく使うのはサクラエディタやterapad

プログラミング用エディタとして主にサクラエディタやterapadを使用しています。どちらも行番号表示が可能なため位置確認がしやすくなっています。メモ帳にはない用語の強調表示があるので、スペルミスの防止やプログラムを視覚的効果で把握することができるのも強いです。プリインストールにはかないませんが、どちらも導入は容易なためすぐに利用することができます。 現状、状況に応じてサクラエディタとterapadを使い分けています。しかし、terapadのリリースが2012年でストップしていることから今後使い続けていくことは難しい可能性があります。実際にWindows10でterapadを使用した場合、フォントがぼやけてしまう症状が発生することがあります。リリースがストップしているため今後不都合な点が多くなっていくと予想できます。 サクラエディタにはLinuxCLIなどでお馴染みのgrep機能が搭載されています。このようにサクラエディタが実務でも非常に有用な機能を持っているため、terapadの現状も加味すると、今後はサクラエディタへ移行する可能性が強いです。

vimは半強制的に使うことがあります

vimは場合によっては使わざるをえないことがあるエディタです。Linuxには一般的に搭載されており、その意味ではWindowsのメモ帳に近いといえます。非常に多くの機能を持っており、使いこなすことで思考速度そのままに編集が可能と言われています。しかし多機能ゆえに操作方法にクセがあることも間違いありません。。状況的にvimが実質的に唯一の編集手段となることもあります。強制的に使うならメモ帳の方がマシと思う方がいてもおかしくないほどvimの操作は最初、特殊に感じます。CLI環境下でのエディタ操作に慣れることが必須のエディタといえます。 反面、機能にアクセスするためのショートカットキーが豊富なためvimに対する理解が深まるごとに利便性が増していきます。他のエディタと同じく、全ての機能を一度に覚えることが難しいほどの数があるため、不便に感じた所からショートカットキーを覚えていくことで便利に利用することが可能です。

まとめ

自分にとって、そのエディタは使い勝手が良いか悪いか、要点はそれに尽きます。多機能だからといって、必ず自分のためになるとは限りません。ラーニングコストが高い場合、別途時間を確保しないとまともに扱えない場合もあります。自分の身の丈に合ったツールを、その都度確認しながら使用するのが一番楽で効率の良い手段です。